目隠しと言う遊び/プル式
ももちゃんは友達が居ないから
いつも一人で遊んでいた
だから目隠し
いつも目隠し
周りには誰も居なくなるから
寂しさなんて感じなかった
だから目隠し
いつも目隠し
ある日小さな友達が出来た
目隠しをしないと見えない友達
だから目隠し
いつも目隠し
小さな友達は八重歯がとがっていた
だけれどとても優しく笑った
だから目隠し
いつも目隠し
ある日ももちゃんは帰らなかった
誰もももちゃんを覚えていなかった
だから目隠し
いつも目隠し
そうして僕は目隠しをした
世界の全てが消えますように
だから目隠し
いつも目隠し
紅い目隠し
透明な目隠し
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