風つかい/
白雨パル
思いどおりの
風をつかって様々な色彩の空気をかきまぜて
価値のない幻想をつくって遊んでるんだ
あれ、ちょっと慣れてきてしまってるかな
無価値だからこそ、わたしは価値があったはずなのに
適当なものを、なるべく適当につくっても
それを面白がるひとがいたりして
うれしくて、かなしい
誰か
わたしにナンセンスをください
出来れば五〇〇円もください
パンかなにか、食べたい
戻る
編
削
Point
(15)