さよならと/
 
袋小路を引き返しては
つまらぬ後悔ばかりを
噛み締める

たぶん
思い描くように
聡明でもなく
敏感でもなく
宛われたまま
哀れむほどに
愚かな存在なのだ

饒舌なほど
青さは際立ち
寡黙なほど
白さを思う

訣別の言葉を
飲み込んで





戻る   Point(4)