烈士国賊の首/
構造
もせぬ以上
対処の仕様がまったくなく
出てきやがる顔にしても
般若だとか死に顔だとかでは
つかみのし難い顔でいやがる
こいつがおれの町屋やら
城砦を焼くかというと
なぜかポンプ車にひっついている
火事の鈴をえんえんと鳴らし
たまには音楽にひっついてくるから
油断もすきもありはせず
やはりやつの哀願怒気に
流されぬ俺は薄情なのだが
たまに伝導したうえで
名前をつけさせられそうになるのだ
戻る
編
削
Point
(2)