解答/Tsu-Yo
 
目覚まし時計が
三時限目のチャイムを鳴らす
慌てふためき玄関ドアを開けると
見慣れた砂漠が広がっている

決められた席にきちんと座り
勢いよく手を挙げてみたが
指さしてくれる人はいない
さっきまで先生と呼ばれていた欠片が
きらきらときれいだ
一つひとつ砂の中から拾い上げると
指の隙間から
ぼろぼろと涙がこぼれていった


ようやく答えが分かったというのに
それが正しいのか間違っているのか
もう誰も教えてはくれないのだ
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