「19のあの頃」/Taka★Hajime
屋の隅っこで体育座りで
指を咥える暗い自分
何かを伝えたくて走っていた
そろそろ19は終りに近づいた
今は座る事に慣れていて
鍛えた脚は脆くなっていた
いっそ壊してしまおうか
脚の心配は壊れてから考えようか
体力自慢だった昔の自分
今は衰えてしまったけれど
そろそろまた走った方が良さそうだよね
走らないと出会いたいものにも出会えないのなら
身体壊しても走ってみたいのなら
当たって砕けてしまおうか
19はそろそろ終わる頃
過ぎれば出来た傷も癒えるだろう
勇気をくれた奴らも居た
奴らは走れという
走らなきゃいけないらしい
歌わなきゃいけないらしい
伝えなきゃいけないらしい
しゃぁないな
走ってやるよ
歌って伝えりゃいいんだろう
傷は出来てから考えろ
そうだったよな
19の自分
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