青いことり/キメラ
 

過失だからだ


 ほら
 せなかから
 きみの羽根はずれることなく


はずそうとする夜
いつだって裸でいたきみによく似ていた
歩幅はそろえた靴の間隔で
いつしか丸いしゃぼんになって
丸の内を飛んでゆくから


よくにている
寝そべりながら探していた
あの頃の僕も


きっと旅をしていたの
それを知らなかったぼくら
なんども寂しくて





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