青いことり/キメラ
少しあるいてはあしもと
黒い四角形のキューブだったから
反射する光もなさそうで
光を探していたきみによく似ていた
きっと佇んでいたはずの
帰らない買い物手さぐりで
夢幻なの
そうでないかなんて
ゆるい夕焼けいつもは響いた
こころの裏付け
寂しいってしらなかった
なんども赤トンボをえがき
なぜ兄弟はあのかわ縁に
ぼくにも似ている緑をわらう
うしなわれたものはなんだなんて
ふらつきながら深夜を飛ぶ鳥の
痛々しくも宇宙の形
しているのかもしれないそれらに
柔らかい羽根を認めなかったのは
おおきく並べながら
せかいの形をつくっていた
過
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