黄金の馬/yukimura
 
音と共に
鈍い痛みの中で全てがぼやけていく 映像を
仄暗い世界の片隅で 傲慢な四肢が
無数の肉体を踏みつけてどこかに消えた

この詩を書き終えたら
なるべく沢山の杭を探そう
この胸に 時に 流れる川に
掌に 夢に 肋骨に 太陽に 君の言葉に
一匹の蜘蛛に 人々の盲目の情緒に 今僕を支えている叙事的な床に
できるだけ強く打ち込んで
大切なものたちがもう少しだけ
質量と実感をここに滞留させられるよう

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