青空/
れるむ
踏み切りを
越えて
交差点を
左に曲がれば
君の家のはずだった
しばらく来ないうちに
ずいぶんと変わってしまったみたいだ
君の笑顔青空に描いた
「また逢いにくるよ」
そう呟いた声は
列車の音に
吹かれて消えた
そして僕はまた歩き出す
君の呼ぶ声に耳を澄まして
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