白昼夢/
れるむ
ふらリふらりと並木道を歩いている
穏やかに陽射しは射し込むが
涙に暮れていた視界は遮られてしまった
童話の狼のように
石を詰められてしまったのだろうか
もう歩く気力さえない
前も見えないし
何より胸が重いから
少し休もう
少し休もう
たまには大の字で
重力に身を任せるのもいい
涙が乾くまで
石が融けるまで
少し眠るのも悪くない
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