おやすみろけっと/
十
街を見下ろして
雲を突き抜けて
突き抜けていって
ぼくは
どこまでも
どこまでも
太陽が一番まぶしく輝く夕暮れを
空を
僕は
飛び出して
茶色の屋根から
濡れた視線と身体がひとつになると
乾いた空を見上げて
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