秒針とのコンポジション/
前方後円墳
いることは
たくさんあるのですが
忘れたふりをして
嘘を集めているのです
(?)
わたしから産み落とされていく秒針
今はまだ
その愛しむことのない生まれたての死産を
踏みつけている
足許で
数え切れないほど回り続けている毎日の影が
いくら隠そうとしたところで
踏みつけているその感触は
胸元で震える音になるのです
(?)
弱々しい真冬の正午
声となり
漂泊するすべての肯定に唱えた
「おはよう」
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