mortor seven7five5zer0/水町綜助
ちいさなひかりが
あたたかな狭い部屋に点れば
冷たい空気を一息に吸い込んで青く爆発する
四本のシッポ銀色に流れて
吹き出している細かな塵は
ヘッドライトに照らされるまま延びてるだけ天の川みたい
色はミルクムーン
キャンディーを噛み砕いたときみたいな甘いひびが
目の前の空気を壊して
右手で強くねじ切れば
それはどんどん広がっていく
あかいタンクの栓はもう古びてるから
そこから一滴二滴あふれてこぼれ落ちていくのはあたりまえのこと
だからそれは
街灯のひかりと一緒にテールを滑り落ちていくんだ
頭の中はロールして
最後
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