silent moon/いとう
る女性がなきにしもあらず
なので結局品定めする必要がないというウラ)
話がそれた
今は彼女の話をしている
言いたかったのは
普段なら声をかけないのにかけてしまった
ということ
彼女がなぜ「とてもきれい」なのかと言うと
この街の深夜にはあまり見かけないタイプで
ジーンズに白いTシャツというありふれた格好で
指輪やらピアスなんかはしていなくて
表情やしぐさにクセがついていなくて(じつはここがこの詩のポイント)
ここだけの話だけど
表情と歩き方を見ればその人がどんな人か
大雑把にわかってしまうのが僕の特技で
二十歳くらいなのに彼女がとてもきれいなだけでなく
とても
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