僅かばかりの希望/
れるむ
霞んだ月から光が漏れるのを
水面からみていた
微かな存在の微かな叫びは
何らかしらの影が覆いつくし
あまりにもあっけなく消え去った
何だか悔しくて石を投げつけた
何度も何度も
悔しくて仕方がなかった
しばらく水面はざわつき
影はくしゃくしゃになった
それでも光は此処になかった
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