刻限/
砂木
ただ 届けたかったものが届かない
けれど 届けたことだけ 思い出して
いつか私は 暖かいものがあったと
眼しかつむるものがないこと
瞑る眼が それでもあることに
感謝して
数は どちらを数えればいいの
もう 数には入ってないけれど
足首で 支える日々
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