ティモの回心/橘のの
 
 
 
俄かには
信じ難いのですが
その後
彼は変わりました
あたかも
ペテロとパウロのように
そして彼らと同じく
ティモもまた布教の旅へと誘われていったのです
かの偉大な永野兄に
説いたのも
彼だったのではないかと
いう人までいます
今ここに
ある街での路上演説の
一説が遺されています
『
  それでも
 忘れないで下さい
  誰もが
 小さな優しさを
  誰もが
 あたたかな微笑みを
 
 かよわき小さな
   "いのち"へと
 届けることが
   できるのだと
  どうか"いのち"を
  傷つけないで
 どうか"いのち"を
  曇らせないで
 おのが"いのち"を
   消さないで
   みなさん
 それが 主からの
 プロポーズの言葉です
          』 
 
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