独占欲リズム/I.Yamaguchi
でも
遠ざかって一番お前を欲しているときでもなく
動きと動きの中間でお前は俺に答えるんだ
俺が動きを変えるときを表拍だとすると
所詮俺は裏拍でしかおまえを鳴かすことができないんだ
?
・・・
・・・
表も裏も消えよとばかりに それができなければ
俺も裏拍で感じられるように
ウラウラウラとお前を激しく突き始めた俺は
いつしか腰が浮き出して軽くなり そして秒針の音が耳に入らなくなり
お前も目に入らなくなるくらい ドンドン上り詰めていったのだけど
ラストスパートをかけようとした まさにその時
お前は俺に「痛い、やめて」と言ったんだ
俺がお前に本当に融けようとした まさにその瞬間
俺はお前から締め出されたんだ
お前だけを見ようとする動きでは
自分もリズムにノリ切れないといわれて
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