う た/yozo
 
は分らなかった
ボクにはまだ半分も見えないけれど全ては最初から決まっているから
キミは先にいったのでしょう

し。と開いたキミの唇にあてがわれた細長い指薄い爪先
うっすら上がった口角のカタチなんかが記憶にやけに残っている
ボクはつられて押し黙ってキミに笑われるしかなかったけれど
キミは何回その唇で し。の後を続けて微笑んだろう
最後に見たのも笑顔だった
白くひんやりと微笑んでいた










わき上がる
叶わない
焦がれ続ける
いつまでもあるコレはなんだろう
分らないフリをしたのは何故だろう

 ほんとはもっとかんたんでいいの

キミの声が
ボクの耳に届きました

 聞こえたままの音と気持ちで
 アナタだけの言葉とニオイで
 それがいちばん気持ちいいから
 わたしはそれが大好きだから

キミの言葉が今やっと
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