高校生活のピリオド。。。/Lily of the valley
抜かしている割りには、最後にはボクのことを人間扱いする。
本当に、最後までわけの分からない先生だ。
でも、結局ボクを救ってくれるのは、ロバ男先生だった。
その場で涙をこらえるのがやっとだった。。。
そして、『仲直りは早いうちにしろ。』と言って、ボクを送り出した。
やっぱり、先生には何もかもお見通しらしい。。。
その後ボクは、後輩に腕を引っ張られ、数研へと向かった。
いっちーは、別に怒っている風でもなく、普段どおり、ボクに接してくれた。
来月から過ごすボクの新居の話や、大学の話をしながら、一時間くらいを過ごした。
結局、最後まで『ごめんなさい』を言うことは出来なかった。
何のために学校に行ったのか、分からなくなりそうだった。
『ごめんなさい』は、『ありがとう』を言うよりも勇気がいる。
それが、よく分かった。
いっちーは、手を振って見送ってくれた。
また、近くに来たときには連絡すると、社交辞令を残して。
ボクは、三年間通いなれた、大好きな学校を後にした。。。
戻る 編 削 Point(1)