高校生活のピリオド。。。/Lily of the valley
 
目かの時、流石に呆れてしまったのか、ボク目掛けて、『こんにちは』と挨拶をしてくれた。
そのときは、挨拶を仕返すだけで精一杯だった。
今までに、これほど緊張したことがあっただろうかというくらい緊張していた。
やがて、三時間目のテストも終了し、試験監督に行っていた先生方が戻ってこられた。
ボクがまず向かったのは、最後までボクに生物を教えてくださった、ダダダダ先生のところ。
大学受験に失敗したことを告げると、先生は咎めるでもなく、『やっぱり難しいな』とおっしゃっただけだった。
ボクにはそれが、『人生』を語っているように思えた。
一通りの話が済んで、最後に、これまで授業で使っていたノートを送
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