驟雨或いは詩についての覚書/panda
 
ば、分節的理解の連続体でもなく、厳密な規範性もない――とは、まさしく言語自身の限界である。詩は単に言葉を用いるのではなく――そもそもであれ最終的にであれ――言葉に最も近い技芸である。
 言語ソノモノデアレ!
 無論、言葉の機能は駆使されなくてはならない。だが、詩が言葉に寄り添うものだとしても、言葉の機能が詩の目的となる訳ではない――作品の動機が言葉の機能に発することは自然であるにしても。詩の目的は、独断的に言って良ければ、言葉の自由に於て言葉が美しくあること、である。
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