ある恋人の話/コトリ
うことにしました
さて
彼氏は時計を見ました
終電はとっくにいってしまっていました
タクシーで帰るには
彼の家は遠すぎてしまいました
彼氏はとぼとぼときた道をもどり
漫画喫茶で一夜を過ごすことにしました
インターネットを何度かチェックしましたが
彼女の目がさめた形跡はありませんでした
そして、始発で
多くの週明けの酔っ払いたちと共に
彼氏はお家へと帰っていきました
彼女が目を覚ましたのは
明朝六時のことでした
仮眠を取るつもりが熟睡してしまい
いま何時
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