エッセイみたいな詩?…言葉について/freakscene
 
人が知ることのできる世界は目に映るほんの一握りでしかなくて
それ以上を知りたいと思った時
人は拡声器と重金属の仮面を手に入れる

果てしなく広がり続ける迷路を舞台に
人は出会いと別れを繰り返し
見えない傷を与えては
何にも換えられない金貨を手に入れ
脳髄と心臓に真鍮色の脂肪を溜め込んでいく

言葉というものは自由に姿を変えることのできるもの
だからこそ その持ち主には正しき世界を作り上げる誓いが求められる
しかし その世界が一方通行の道路ばかりになってしまってからは
軍隊蟻が苗床を食い荒らし
裸の王様が祖先の威光を踏み台にし
電波塔からは恋愛賛歌が垂れ流され
青空の
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