デジャブー/
ajisai
は追いかけるのも忘れて
ただ彼女を呆然と見つめていた
気がつくといつもの見慣れた僕の家の天井
素敵な夢の余韻でぼんやりとしたまま
身支度をし食事をして家を出る
いつものように通勤電車に乗り込む
電車を降り会社への通勤路を急ぐ
向こう側から歩いてきた女性
僕は呆然と立ちすくんだ
今朝夢に見た人魚!
彼女は微かに笑みを浮かべ僕の横を通り過ぎて行った
僕は言葉も出ないままに彼女の後姿を見送っていた
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