夜の子供たち/atsuchan69
。結婚したら、きっと私のことすぐ嫌いになって後悔するから。――解からない?」
「つまりお互いがふさわしくないって言うんだろ」
「悲しいけど、現実でしょ?」
思わず身体ごと彼女へ向き、僕は言った。
「それじゃあ僕と君はどうして今ここに居るんだよ。好きだから。愛し合っているからだろ? なのにどうして理沙は僕を信じないんだ。黙って俺についてこいよ。俺に惚れてたらそうするのが当たり前じゃないか」
「・・・・」
理沙は起き上がり、膝を抱いた。「カズちゃん」
「はぐらかそうとしているのか?」
「ちがう」
僕は灰皿にタバコを置き、
「・・・・」
何かを言おうとするが言葉が出ない。す
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