星砂/さき
 
た痛感して
アナタの手を握った


ごめんね
アナタも欲しいものじゃない
寂しい時の間に合わせ
夜明けの砂浜
私はひとりで泣いていた
サンダルの中には砂が入って
とても痛くて
まだ見つからないのと大声で叫んだ


声がかき消される
波の向こう
星が落ちた砂浜
自分で行かないと行けないのね
あそこに向かう潮が見つからなくて
途方にくれた


赤い車も
青い電車も
私の行きたい場所には連れて行かなくて
使えないサンダル
気に入らないワンピ
今日手にした貝
全部脱いで
夜が明けようとする
夜が明けようとする
夜が明けようとする
海を





泳いでいくことにした




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