聖フランチェスコについて/ジム・プリマス
って、その姿をみているだけでした。
フランチェスコはある朝、突然、いつも着ているぽろ布を身にまとい、旅立ちました。フランチェスコは仲間たちにも、町の人々にも何も告げず、突然、姿を消しました。
町の人々はみんなで相談して、みんなでお金を出し合って、最初にフランチェスコの仕事を手伝い始めた八人の仲間を代表にして、彼を探しにゆかせることにしました。
彼らは簡単にフランチェスコをみつけることができました。フランチェスコはいつも着ていたぼろ布を身にまとい、裸足で歩いていたからです。仲間たちは彼のことを心配して、口々にどこにゆくのかと尋ねると、フランチェスコはにこにこ笑いながら法王様に
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