神よ/ジム・プリマス
 
硬直してゆく現実
孤立した魂の群れが虚しく彷徨う世界
それでも確かなものを求めて
それでも変わらないものを探して
流れてゆく風景の中を
走り続けてゆく

そうさ
なにかを掴んだと思っても
それはすぐに両手から零れ落ちてゆく
壊れた夢と失意と絶望に満ちたこの世界

神よ、存在するのならば
力をかして欲しい
ここで生きてゆく力を
ここで諦めない想いを
ここで擦り切れない意思を
私に与えて欲しい

目を伏せるのも
目をそむけるのも
目を閉じてしまうことも
許されないというなら

金色の光に満ちた夜明けを夢見た
まだ、それははるかに遠く
まだ、黎明の闇に深くつつまれているけど
今はただの夢想だと知っているけど
いつか屹立する決別の光を
この世界の片隅で

流れながら
生きながら
走りながら
歌いながら
私は待つ

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