風土/「ま」の字
 
土に混ざる
かスカの ガらすや 枯れたものの匂い
一望 赤い斜面の

に細く震える
繊毛のような海霧(ガス)


かかる
奇妙な海岸

息を出し入れしているものは みな
さびしい シんキろう

のようなものを
みた

ポつねん。

なにものも 居らズ

 傾ぶいた傘のようなひとたち が
 居た。 り、 跳ネタリ、

ぽツ ねん・・・。

 かつて南洋を往来したコンテナ船は
 絞り上がった笑顔のまま 死んでいた

曇った摺りガラス 灰色の浄書
排気の記憶は 
浄らかではあったが
うごきない港湾に 光と、風
えンジンは
不居
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