暗さの解釈/
砂木
させられて 触れたわけじゃなくて
あきずに続けただけの ことだから
だらしなく つっかけて
ぼろぼろの 噛み癖
気の毒なんて
言われないし
悲嘆は
花さえ開くことを望めば
花よりも生き長らえる身で
軽薄な苦しみなんて
軽薄だよ
降らない雨
陽差しに責められ続ける
真昼の 明るい獄
かけそこなったというのならば
かけそこねられたのとは 違う
増してゆく闇ならば
夜と呼べばいい
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