時計/
ひな
時計の音だけが
この部屋の中を埋めてゆく
何もないこの空間が
あなたとわたしのこれからを作る
真っ白な壁に掛けられた
前の住人の置き土産
この先いくつの時間を刻んでいくのか
今のわたしには知る由もない
だけどただ思うのは
どうかわたしたちの明日を
いつも必ず刻んで欲しい
途切れることが決してないように・・・
その願いを胸に抱き
明日わたしは白いドレスに包まれる
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