汚辱に塗れた人々の名/静山和生
 
れ は
            たえず
            繰り返され
            それ が
            繰り延べられる

            一枚のふるえ

            一葉の筆圧

            無数の震える筆圧の名は

            落とし込む
            深度に吹かれず

            風 に似た
            震える中断を

            あざむいて
            声を
            喩の

            音の響きを
            手放した大気へ
            撒き散らす

            あなたは幹

            一枚の私の落葉

            葉の私たちの落ち続ける

            酷薄な森の開かれ
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