含まれている/砂木
 
散り散りと 舞い降りたのは
白い蝶々

風の中に 突っ立っている
加減のわからない 眼に

身ひとつで 超える
天辺から 乞うてくる

切れたものは また生まれて
避けたものは つい 思い

冷気のこわい朝にも
泳げる深さ 胸に吸い込んだら

花の蜜 舌に含ませる
とりわけきれずに
含まれる 土ぼこりでも

舞い上がるのだね
風を 呼んで
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