忘れられていく詩達/山崎 風雅
 
 今ここに綴る詩も
 膨大な詩の海の中の
 一滴として
 いつか人々の中で
 忘れられていく
 時代を超えて
 口ずさむ詩を
 綴れたらいいのに
 詩は努力したからといって
 素敵な詩ができるとは限らない
 もう生活の一部となり
 僕は詩の世界に埋もれている
 限りない自由な世界
 詩を発信すること
 限りない喜びの世界
 次々生まれてくる新しい詩
 指先が奏でる調べ
 
 激しく衝動が詩になることもあれば
 緩やかに舞い降りる詩もある
 その中で
 孤独な旅を続けるように
 今日も明日も
 きらめく宝石のような
 胸を打つような
 そんな詩を書けるようになりたい
 胸の深いところで疼く
 詩へのまなざし
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