詩人に なりたいかも その1 詩と建築のバックグラウンド/英水
築を生産するものは、都市に対して責任があるからだ。建築関係者と話していると、必ずといっていいほどStaedtebau(都市建築)の話にぶつかるといっても過言ではない。だから、建築を生産するという行為は、つまりは既存の都市に対して、自分の立ち位置を宣言することに他ならない。既存の都市というのは、つまりは都市の歴史だ。ヨーロッパ人は「都市の歴史」に住んでいるんだ。だから、ヨーロッパで設計活動を行う場合、建築の過去を知らないと言うことは、命取りだ。一方、日本の場合はあまりこの概念がない。施主が金はらうんだから、かってにやらせろよ、というのが流儀。都市に対して、遣りたい放題、無責任(と、あえて言わせてもら
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