星空時代/ヨルノテガム
 




空も水も花も
君が話す途端に
死んでいる

空は空でなく水もなく
花はもう花ではない
君さえ影すらなし


死に跡なく、
電脳宇宙の暗闇に
誰も重力の実際を
計りかねている

光はうっとうしいし
言葉の威力は忘れられてしまい
星の生死を確かめた目は
閉じられたまぶたの裏を見ていただけ
憐れが似合うか
うにゃむにゃが適当か
拍手をスカして皮肉るのも
無駄骨で虚しい・・・・


虚しい星空時代

虚しい空も虚しい水も虚しい花も
虚しい君が話す途端に虚しく死んでいる

虚しい空は虚しい空でなく
虚しい水もなく
虚しい花はもう虚しい花ではない
虚しい君さえ虚しい影すらない


どこまでも虚しく続いて行ける程

この星空が嫌いでもなく

本当に好きでもないな








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