シャン・ゴーレム/シャーロット
 
雪の街で眠る君よ
すっと前を睨み
歩きなさい

何も知らなくてよい
ということはなく
何枚もの鏡が重なる夜

退屈な日はお泣きなさい
その大きな身体を震わせて
いつか来る日のために

シャン・ゴーレム

飛べない羽根は灰になり
昼にしか咲けない花になる
問い掛けと答えはそこにあり
君は静かにたちどまる

一ヵ月後の世界は知らない
紅茶の世界に 全てが
浸っていればいい と思う時もくる

何気なく 奏でる すきなように

哀しくてきれいな情景よ
君の思想をお聞かせなさい
背丈ほどある草むらに
安易に分け入っていくように

シャン・ゴーレム それは
手放しで歩くということ
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