ニュー・センチュリー/大覚アキラ
 
新しいページは
触れただけで指が切れるほどシャープで
真っ白いページは
あっという間に血まみれになる

歴史が一度終わって
すぐにまた
次の歴史が始まったのだが
あまりにも鮮やかな手口だったので
誰もそれに気付かなかった

新しく始まった歴史は
触れただけで指が切れるほどシャープで
真っ白い歴史は
あっという間に血まみれになる

血まみれの歴史の上で
誰もが右往左往しながら
のたうちまわっているうちに
すぐにまた
次の新しい真っ白な歴史が始まる
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