(ある悲しい言葉を読んで)/よーかん
 
乗客まばらな電車の中から
ポツリと見えて
スルリと過ぎる
あの黄色が好きです

坂道下る車の窓から
チラリと見えて
クルリと消える
あの黄色がいいです

冬でも春でもないから
ボクはさっきのこととか
いつかのことばかり考えてます

とおくの黄色を眺めるんです
ボクはそれだけでいいんです

カコからはなれて
ミライはどこかに放っておいて

空き地の隅の菜の花畑を

道路の脇の黄色と
青空を

そういう場所なら
心がイマにいてくれるんです





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