花鎮め/音葉
 
あの日
穏やかな眼(まなこ)に隠し

朝露に撓(しな)る
花弁を愛したのも

散り際を美しく征(ゆ)くため

出逢った季節が
今年も訪れ

私を乱す

そして
儚くとも
いと惜しい瞬間
戻る   Point(1)