シャウト! (完全版)/ベンジャミン
 


シャウト!(力強く)

泣けるくらいの悲しみならば
それは言葉にならなくていい

シャウト!(もっと力強く)

悲しみが大きくなるほど
その叫び声は外に聞こえない


「ある朝、目が覚めたら一緒に寝ていた僕の猫が固くなっていました。まだ温かいのに、呼吸を何処かに忘れてしまったのです。僕はもう一生懸命に、泣くことも忘れて心臓のあたりを何度も押したのですが、瞳はすっかり乾いてしまってそれ以来、僕はその猫の名前を思い出せません」


シャウト!(張り裂けそうなくらいで)

泣けるくらいの悲しみならば
言葉のように伝わらなくていい

シャウト!(裏返るくらいの激
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