シャウト! (完全版)/ベンジャミン
 
日。


「ここは何処?」

「ここは僕です」

「わたしは誰?」

「誰かが僕です」


泣けるくらいの悲しみならば
それは言葉にならなくていい

シャウト!

現実から遠ざかるほど
真実は重くのしかかってきて
逃げ出したくなるすべてのものから

イカレテル

街角で会ったおじさん
やっぱり何を言ってるのかわからない

指さして笑う
僕といったいどこが違うっていうんだ

シャウト!


大きな声を出すほどの気力があるのなら、それはもう言葉である必要もないのかもしれません。声帯を震わせるのは物理的な効果によるものだけど、きっとこの身体
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