こくうのしろ/
紫翠
寄り添い生きることができなくて
するり と ほどけた
朝がくる
あなたが静かに閉めていったドアを
あける こともなく
わたしは
夏風が木々をゆらし歌う
それを 見ている
静かな あたたかな光に包まれて
そして お風呂にはいり
昨日を 洗い流す
そんな ふりをする
戻る
編
削
Point
(3)