こくうのしろ/紫翠
 

寄り添い生きることができなくて
するり と ほどけた 

朝がくる

あなたが静かに閉めていったドアを
あける こともなく

わたしは

夏風が木々をゆらし歌う
それを 見ている
静かな あたたかな光に包まれて

そして お風呂にはいり
昨日を 洗い流す


そんな ふりをする



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