隙間/
a.u.i.
一部を裂いてくれた私の体は
消えようと思えば遮断機のすれ違う真っ赤な音の隙間に消えることもできた
私は近視だ
こんな二枚の手で紡ぎ出した言の葉は
いつかは枯れて
土を耕せ
いのちは幸福になるためにあるから
覚醒にほだされた夜明け烏は朝の空を赤らめて
私にしかできないなにかと
私にしかできないなにかを
夕刻が私を張り付けていた
帰り道に呟いた
強くなりたい、
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