Show-Lie/久野本 暁
 
遠い旅路
ゲル状の未来が磔にされた壁を伝って歩く

崖の下でショッキングピンクのシルエットが腰を振っている

目印程度のグレーゾーンが
If you canと囁いている

投げやりになって
駄目だ駄目だと縛り付け
ありがちで だけど正攻法な
舗装された遊歩道を踏みしめても

月が哂う方へ向かう勇気は無いんだと


遠い旅路
影が僕の頭を掴んで
ゲル状の未来に押し付けて哂ってる
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