潤いを知ったならば渇きを知れ/
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意味もなく涙が溢れ 溢れ 溢れ
濡れた頬を乾かす風は吹かず
憧れた自分が離れ 遠く 遠く
疲れた頭で碌なことも思わず
枯れた心は実も枯れ カラ カラ
萎れた性器を死んだ魚に例えて
渇いた海を想い 溺れ 溺れ
そうして雨を待って死んだ蛙の話をする
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