[ 二十歳の原点。]/
渕崎。
私は常に仮面を被って生きている。
えへらえへらと笑うことで傷付くことから逃げている。
弱い私は距離を置いて他人と付き合う。
他人へは深入りしない、他人を懐に入れたりはしない。
空虚だと思う、空っぽだ。
この身の内には何一つ詰まっていない空洞だ。
それでも私は傷付くことを恐れ、
曖昧に笑んだまま、頑なに他人を拒絶し続けているのだ。
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