水死体が歌うバラッド/
金槌海豚
を吸い込み
水を噴き出して途切れた虹を描いては 喉を打ち震わす
「積み置かれた花房たちは
ふわふわとして気持ちよさげ
このまま萎れてしまうくらなら
僕の体もそこに横たえ
翼だけ空へと飛ばしながら
あなたの夢を見ていよう」
「花瓶の花房うつむいて
黄色い花びら落としています
あなた来ぬかと窓を開けば
窓辺に敷かれた花の寝床に
丸裸の小鳥が倒れ
空には飛び回る羽毛の人形」
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